臨床応用を始めるにあたって2002年3月、日本で初めて心臓用衝撃波治療装置を使って、安全性や効果を確かめる基礎実験を開始しました。動物実験においても、筋肉傷害・出血・不整脈などの副作用は全く認められませんでした。
本治療法は、日本国内では40例以上、世界20ヵ国で約5000名の患者さんに対して実施済ですが、ほとんどの方で有効性が認められ、また、重篤な合併症は生じておりません。ただし、心臓に衝撃波を照射しますので、不整脈・心筋障害・血栓塞栓症・呼吸不全・出血・溶血・心嚢液貯留などが生じる可能性は否定はできませんので、十分にご説明し同意をいただいた場合にのみ、治療をおこないます。
本治療法は無麻酔で、手術も不要であり、他の治療法に比べて、患者さんの体に対する負担が少ないことが大きな利点です。また、繰り返しておこなうことも可能です。