1. ホーム >
  2. 医療従事者の方へ >
  3. 適応症例について

医療従事者の方へ

適応症例について

(1)狭心症に対する体外衝撃波治療

冠動脈バイパス術(CABG)やカテーテルインターベンション(PCI)の適応とならない、あるいは、リスクに比して十分な改善効果が見込めない安定狭心症患者。
例えば、

  • PCI適応のない側枝や末梢病変が狭心痛の原因となっている安定狭心症患者(対角枝・LCx末梢・RCA末梢の病変など)。
  • 慢性期にグラフトが閉塞したCABG患者で、グラフトやnativeに対するPCIが困難な安定狭心症患者。
  • CABG既往症例で、LAD領域以外の虚血領域が狭心痛の原因となっており、かつ、redo CABGやPCIが不適な患者。
  • CABG既往症例で、グラフト吻合部より末梢のnativeの狭窄病変が狭心痛の原因となっている安定狭心症患者。

適応基準と除外基準は、以下の通りです。

適応基準
  • 20歳以上の男女。
  • ガイドラインに沿った十分な薬物治療下でも胸痛発作がある。
  • 既存の治療法(カテーテルインターベンションや冠動脈バイパス手術)の適応がない、あるいは、リスクに比して十分な改善効果が見込めない症例。
  • カナダ心臓協会(CCS)分類で、Class II~IV の患者。
  • 負荷心筋シンチグラムやMRI などの画像診断で、一過性又は恒常的な虚血が生じる領域が存在する症例。
除外基準
  • 心エコーにて目標範囲を同定できない、あるいは治療目標範囲に衝撃波の焦点を合わせることができない患者。
  • シリコン等による豊胸移植患者で、患部が衝撃波の通過領域である患者。
  • 人工弁(機械弁)置換術後の患者。
  • 衝撃波治療前3か月以内に、Q波心筋梗塞をおこしている患者。
  • 衝撃波治療前6週間以内に、非Q波心筋梗塞をおこしている患者。
  • 最後の冠動脈形成術・冠動脈バイパス手術から1ヶ月経過していない場合。
  • 心原性ショックあるいは心不全増悪状態の患者(強心薬・血管拡張薬などの心血管作動薬の持続静注を要する患者)。
  • 心エコーあるいは心室造影にて明らかな心内血栓を認める患者。
  • 最後の冠動脈造影検査後に狭心症パターンや臨床状態の変化した患者。
  • コントロールのできていない糖尿病性網膜症(活動性の眼底出血を認める症例)。
  • 悪性腫瘍が併存する場合、あるいは過去5年以内に悪性腫瘍の手術を受けている場合。

(2)閉塞性動脈硬化症に対する体外衝撃波治療

慢性閉塞性動脈硬化症が原因で下肢に間歇性跛行症状を訴える患者のうち、トレッドミル歩行負(2.4km/hr、12%勾配)において、最大歩行距離が200m未満である患者。

具体的な適応基準と除外基準は、以下の通りです。

適応基準
  • 閉塞性動脈硬化症が原因で下肢に間歇性跛行症状を訴える患者のうち、トレッドミル歩行負荷(2.4km/hr、12%勾配)において、最大歩行距離が200m未満の症例。
  • 治療法として、患者が血行再建術を希望せず内科的療法を選択した例、あるいは血行再建術が適応とならない例。
除外基準
  • トレッドミル歩行負荷による歩行機能の評価が不可能な患者。
  • 重篤な心機能障害、呼吸機能障害を合併する患者。
  • 衝撃波照射部位に化膿性疾患を合併する患者。
  • 深部静脈血栓症の既往を認める患者。
  • 超音波で照射の目標となるひふく筋を同定できない、あるいは目標に衝撃波の焦点を合わせることができない患者。
  • 他の治験に登録されている患者。
  • 経過観察ができない例、あるいはそれを拒否した患者。
このページの先頭へ