肺循環グループ主任: 矢尾板 信裕
年間約260例の「慢性心不全」、約120例の「肺高血圧症」の心臓カテーテル検査を行い、それらの疾患における臨床研究を行っています。
2021年度からはグループを「心不全グループ」と「肺循環グループ」の2つに分け、それぞれの分野により深化した臨床・研究を行っていきます。
・肺高血圧症について
現在日本では平均肺動脈圧25mmHg以上が診断基準となっておりますが、世界の流れでは平均肺動脈圧20mmHg以上、かつ肺血管抵抗3WU以上が肺高血圧症の診断基準となっております。この理由としては、肺高血圧症への治療介入は早期に開始したほうが予後がよいことが示されているからです。しかし、肺高血圧症は希少疾患であり、かつ非特異的な症状しかないことから早期発見は難しいとされております。そこで、当科では下図のようなフローチャートを作成し、肺高血圧症を早期に見つけることにも力を入れております。従いまして、肺高血圧症を疑いましたら是非早期にご紹介いただきたいと思います。
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循環グループのこれまでの主な活動実績