JPCPHS-ToMMoバイオバンク事業

日本肺高血圧・肺循環学会関連の協力施設と東北メディカル・メガバンク機構による肺高血圧症の肺組織検体を集約する研究体制

 本邦の肺移植実施施設のうち本研究に参加いただいている施設から、肺移植申請もしくは肺移植が実施された患者さんの診療・肺移植手術に伴い採取される生体試料(血液や手術、検査によって切除、採取された肺組織の一部など)を集約し、肺高血圧症の診療をよりよくすることを目的とした研究を行うバイオバンク事業です。
 本研究は日本肺高血圧学会・肺循環学会(JPCPHS: Japanese Pulmonary Circulation and Pulmonary Hypertension Society)のスタートアップ支援を受けており、協力施設は学会に参加しております。
また、集約した検体は、東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)のサポートの下、慎重に保管、解析を行います。
保管された検体は、倫理委員会に申請・承認された研究計画に基づき、診療情報と遺伝子解析を含めて解析をさせていただきます。

JPCPHS

 肺移植検体は、肺高血圧症が希少疾患であることに加え、本邦では肺移植の実施件数が欧米と比較して少ないため、その肺組織検体は希少であり、貴重です。 今日まで各大学・施設で検体を保管されておりましたが、その検体数は1施設ごとでは詳細な解析を行う十分な数がなく、研究が進まない分野でありました。 そのため、本事業では、肺組織検体を集約し、各大学が今後の肺高血圧症診療に貢献する研究計画を立案することを目的としています。 研究結果の一部はその匿名性を十分に慎重に担保した状態で、研究グループ内で共有され、他学会関連施設の肺高血圧症研究に二次利用することを可能にすることで、本邦の全体の肺高血圧症研究の基盤を構築、向上させることを念頭においております。


 近年、ゲノム解析を含む種々の解析技術が進歩し、他分野においても、このような生体試料・診療情報等から疾病の新たな要因を明らかにする研究が幅広く行われており、診断技術、治療開発、適切な症例選択などに大きく寄与しています。
肺高血圧症治療は年々進歩しておりますが、依然として予後が不良な疾患であり、本邦の指定難病疾患です。肺高血圧症の病態に重要な分子生物学的知見が明らかとなり、難治性肺高血圧症の新たな治療開発に寄与し、大きな社会貢献となることが期待されます。
研究内容の一部については、適宜、東北大学ホームページの情報公開文書にて報告致します。



研究代表者

東北大学大学院医学系研究科 循環器内科学分野 教授
 安田 聡

研究事務局

東北大学大学院医学系研究科 循環器内科学分野 講師
 佐藤 大樹

東北大学大学院医学系研究科 循環器内科学分野 助教
 山田 祐資

東北大学大学院医学系研究科 循環器内科学分野 大学院生
 小丸 航平、千葉 直貴

研究協力施設(2026年2月6日時点)

・東北大学
・京都大学
・岡山大学
・東京大学
・久留米大学
・慶應義塾大学
・北海道大学