10月14日(金)右心不全に対する低出力パルス波超音波治療の開発に関してプレスリリースを行いました。(下川宏明客員教授)

心不全には、左心不全と右心不全の2つのタイプがあり、これまで左心不全に対する有効な薬物療法は数多く開発されてきました。しかし、右心不全に有効な薬剤はまだ開発されておらず、この点でも世界的に大きな問題となっています。東北大学大学院 医学系研究科 循環器内科学分野の下川 宏明客員教授らの研究グループは、低出力パルス波超音波(low-intensity pulsed ultrasound:LIPUS)が右心不全動物モデルにおいて有効かつ安全であることを示し、また、その詳細な作用機序を明らかにしました。本研究は、LIPUS治療が未だ有効な治療法のない右心不全に対して有効である可能性を示唆しており、LIPUS治療は薬物を使用しない世界初の革新的な治療法となることが期待されます。

本研究成果は2022年10月12日に、米国心臓病学会の学会誌であるJACC: Basic to Translational Science誌にオンライン掲載されました。

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