渡辺 翼 Tasuku Watanabe


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【大学院を志望した動機】

 医師となり、一番最初にローテートした科が循環器内科でした。正直、当初は将来の専門としてまったく候補に挙がっていませんでしたが、お世話になった先生方の献身的な姿勢や親身なご指導に心を奪われ、循環器内科医として歩むことを決めました。 研修病院が関連病院であったこともありますが、大学で研究に従事する期間が臨床に対しても大いにプラスになる、というアドバイスが、大学院進学の大きな後押しとなりました。

【大学院生活の様子】

 動物モデル(ブタ)を用いた冠動脈の研究に携わることとなり、日々試行錯誤をこらし実験に臨んでおります。大型動物を用いることで、患者さんに施す処置とほぼ同じ処置が可能である一方、組織レベルでの検討も可能であることから、マクロ・ミクロの視点で同時に検討できることは、臨床ではなかなか経験できない貴重な体験かと思います。
 実験の傍ら、定期的にある抄読会の準備や関連病院での臨床業務(外来や当直)に当たっております。のんびりし過ぎて抄読会の準備が遅れる、当直での急患対応などで寝不足になることはありますが、オンオフははっきりしており、無理のない日々を過ごしております。
 臨床から離れる不安もありましたが、大学病院ならではのカンファレンスの濃さや、各専門の先生方が最新情報をアップデートしてくださるため、そちらも成長を感じられる日々です。

【今後の目標】

実験データが出そろいつつあるので、論文化を目指しております。
臨床研究にも携わりたい思いもあり、現在の実験が落ち着いたら、そちらにも着手したいと考えております。

【志望する人へのアドバイス】

臨床から一歩距離を置くことで、それまで見えなかった視点で物事を捉えられる様になったことは、今後の医者人生でも大いに役立つ物と確信しております。不安は皆感じますが、それに見合った成長を遂げられるものと思います。
研究者を志す方はもちろん、臨床での専門性を高めたい方も、是非一度お越しください。