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5. 超音波による血管新生について

私たちはこれまでに、様々な基礎的な実験研究をおこなってきました。ヒトの培養血管内皮細胞を用いた実験において、細胞に超音波を照射すると、種々の血管増殖因子の分泌が増えること、また、その効果はある特定条件の超音波を照射した時のみに認められることを明らかにしました。さらに、人工的に血流や心機能を低下させたブタ慢性虚血心モデルを用いた実験において、超音波治療により、毛細血管密度が増加し、心筋血流量や心機能が改善することも明らかにし、国際誌PLOS ONE誌に論文発表しました。

以上のような結果から、ある特定条件の超音波を照射することにより、虚血領域において血管新生が促進されて血流量が増加し、それに伴い、狭心症発作の頻度が減ることが期待されます。

 

参考論文
Hanawa K, Ito K, Aizawa K, Shindo T, Nishimiya K, Hasebe Y, Tuburaya R, Hasegawa H, Yasuda S, Kanai H, Shimokawa H. Low-Intensity Pulsed Ultrasound Induces Angiogenesis and Ameliorates Left Ventricular Dysfunction in a Porcine Model of Chronic Myocardial Ischemia. PLOS ONE 2014;9(8): e104863.