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心臓病について

(4)不整脈

 

不整脈とはどういう病気ですか?

正常な心臓は常に一定の規則正しいリズムで動いています。 心臓の振動する回数を示す「心拍数」は1分間に60から100回が正常です。 このような正しいリズムで心臓が動くようにするために、心臓には「刺激伝導系」という電気回路が備わっています。
「洞結節」という発信所から「房室結節」という中継所を通って、「心室」というポンプの役割をする筋肉に刺激が伝わり、規則正しく心臓が動きます。
この電気回路の途中に問題が生じると「不整脈」という、脈の乱れが生じます。 遅い心臓のリズムを「徐脈」といい、速い心臓のリズムを「頻脈」といいます。


刺激伝導系

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不整脈の検査はどのようなものがあるのでしょうか?

まず、心電図での検査が重要です。健康診断でも広く使われていますが、脈の速さ、異常な不整脈の有無を見ることができます。
さらに、心電図を24時間連続記録して、一日を通して異常が見られないかどうかを検査する「ホルター心電図」という検査があります。これは、常に不整脈が起こっているわけではなく、時々不整脈が起こることがある方の診断に有用です。
より詳しい検査としては電気生理学的検査があります。電極の付いたカテーテルを心臓(心室や心房内)へ挿入し、心臓内の電気刺激の伝わり方を記録したり、人工的に刺激を与えて不整脈を誘発し、心臓のどの部位に異常があるかを調べ、不整脈の種類、原因を正確に診断することができます。

心電計

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不整脈の治療はどのようなものがあるのでしょうか?

従来、不整脈の治療は内科的治療(薬剤など)と外科的手術が中心でした。しかし、最近はこれに加えて、ペースメーカー、高周波カテーテルアブレーション、植え込み型除細動器(ICD)などの新しい治療方法が開発され、広く行われるようになってきています。

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高周波カテーテルアブレーションとはどういう治療でしょうか?

不整脈の治療としては、内科的治療(薬の内服や注射など)や外科的治療(開胸手術)が従来行われてきました。近年、新しい治療方法として、カテーテルアブレーションが急速に普及してきています。薬剤で十分にコントロールができない不整脈に対して行なわれています。カテーテルという細い管を心臓の中に入れ、不整脈を起こす元となっている異常な部分に高周波電流を流して電気焼灼を行います。外科手術より負担が少なく、成功した場合には内科的治療が不要となることもあります。

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ペースメーカーとはどういうものですか?
ペースメーカー

不整脈の中でも、徐脈という心臓のリズムが遅くなる場合に必要となります。具体的には、「完全房室ブロック」と「洞機能不全症候群」があります。
これらの病気では、心臓のリズム調整がうまくいかなくなり、心臓の拍動が遅くなったり、時には止まってしまいます。心臓から十分な血液が身体、特に脳に行かなくなることで、めまいや失神などの症状が起きることがあります。
そのような場合に、心臓のリズムを補うために使われるのがペースメーカーです。ほとんどの患者さんでは、左胸の上、鎖骨の下の部分に埋め込まれ、心臓に「しっかり動くように」と電気刺激を送ります。

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植え込み型除細動器(ICD)とは何でしょうか?
埋め込み型除細動器(ICD)

元気だった人が急に亡くなってしまう「心臓性突然死」は、心室頻拍や心室細動などの致死的不整脈により生じます。この不整脈の治療のために開発されたのが「埋め込み型除細動器(ICD)」です。
1980年にアメリカの病院で開発され、1996年から日本国内でも保険適用となっています。この機械はペースメーカーの同様に体内に埋め込まれます。そして、常に心臓の動きに気を配り、重篤な不整脈が起こった場合には、ただちに自動的に除細動を行う機能を持っています。

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